使用済みMOX燃料の処理策がないプルサーマルは受け入れないこと
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討論に立つ藤川しゅく子県議(30日) |
30日、日本共産党の藤川しゅく子県議は、福島県6月定例県議会最終日の討論に立ちました。
藤川県議は、たばこ税増税に反対する立場と、県の行う建設事業の市町村の負担廃止すべきであると述べました。
また、藤川県議は、「安全審査想定外の長期保管MOX燃料を使い、原発敷地内に使用済みMOX燃料を貯蔵するプルサーマルをすすめないよう求める請願」を採択することを求めました。
福島原発のMOX燃料は、搬入から10年、製造から12年経過した燃料で、組成変化が心配されており、健全性について確認が必要な燃料です。
さらに、プルサーマルを実施した際、発生する使用済みMOX燃料の処理策は明らかにされておらず、行き場のない使用済みMOX燃料が福島県に蓄積され続けることになり、使用済みMOX燃料の処理策が確立するまで、プルサーマルを実施しないでほしいという県民の請願は、道理のあるものであり、採択すべきと述べました。
しかし、賛成は共産党県議団の3人を含めて6人で、不採択にされました。
性急にプルサーマルをすすめることに、不安を感じている県民はたくさんいます。傍聴にきていた女性は、党県議団の控室に立ち寄り、「藤川県議の討論に感動しました。がんばってほしい」と感想を述べていきました。
(了) |