政府は、関西電力大飯原発3号機及び4号機の再稼働について、首相が政治判断で必要性を認め、関係閣僚会議で正式に決定しました。
しかし、福島原発事故において、国会事故調査委員会での調査の途上であり、原因解明がされていないことや、政府がとりあえずやるべきとした「安全対策」さえとられていないこと、福島原発事故の経験から地震・津波の学問的知見を根底から見直す必要性が指摘されていること、原発事故が起こった場合の被害の予測も住民避難計画もないこと、加えて独立した原子力規制機関が設置されていないことなど、数々の問題点が解決されていない中での再稼働は無謀きわまりないといわざるを得ません。
原発事故は、技術的にも放射性物質の拡散をおさえることができず、地域社会そのものの存在基盤を根こそぎ奪うという「異質の危険」を持つものであり、二度と繰り返してはならないものです。
よって、以下の点について議会として協議するよう申し入れます。
1、原発再稼働を首相の政治判断で行うことを即刻中止するよう、6月定例会冒頭に県議会として意見書を提出できるよう議長のイニシアチブの発揮をされたい。
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