福島第一原発4号機の運転再開を県議会代表者会議の結論をもって県議会の意思とすることについては、県民の安全と・安心を確保する責任からいっても容認できるものではありません。
第一原発4号機は、運転開始からすでに26年にもなっており、昨年10月には圧力抑制室内で異物が52個も発見されています。また、シュラウドの交換をせず、補修だけで運転再開をしようとする号機です。ひび割れの原因やその進展のメカニズムはまだ未解明です。シュラウドの傷を補修したから「安全」とはとても言えません。これは、県も県議会も受け入れていない「維持基準」を、東電と国が一体となって強行に導入する態度と言わざるをえません。
議会の開会中にもかかわらず、エネ協での議論さえ行わずに、代表者会議での確認で運転再開を認めることは、県議会の役割を放棄することではないでしょうか。県議会として、運転再開にあたっての正面からの議論をし、原発の安全性について県民に明らかにすることが重要です。拙速に結論を出すのではなく、十分な議論をつくすことを求めるものです。
「安全・安心の一体的確保」のためには、老朽化対策を明確にするために、徹底した再調査・再点検こそが必要であり、運転再開を認めるべきではありません。
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