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政治責任を明確にすることを求める申し入れ
2006年9月26日

福島県知事 佐藤栄佐久殿

日本共産党福島県委員会
委員長 最上清治
日本共産党福島県議団
団長 神山悦子

 水谷建設の脱税事件に端を発した「福島疑惑」は、ついに佐藤知事の実弟・佐藤祐二容疑者が逮捕される事態に至りました。すでに逮捕されている知事の有力支持者・辻容疑者らと共謀し、その立場を利用して談合した疑いで逮捕されたということは、極めて重大です。

 公共事業斡旋の見返りとして得た資金がどのように使われたのか、早急に全容を解明する必要があります。仮に佐藤知事本人がその資金の流れの中に組み込まれていなかったとしても、知事の権威を近親者が利用して県民の血税をかすめ取っていたとして逮捕されたということに、多くの県民は、正常で健全な県政運営をできる状態になっているのか、このまま佐藤知事が県政運営を続けてもよいのかと疑問に思っています。本日県議会の場で知事は「説明」をするとしていますが、知事はこのことに明確にこたえるべきです。

 しかも、知事の血縁者・関係者のみならず、県が多くの県職員を派遣している公益法人・建設技術センターの理事長も務めた元県土木部長・坂本晃一容疑者が逮捕されたことで、単なる談合事件にとどまらない官製談合事件へと発展しています。まさに県知事の責任が問われています。

 阿武隈流域下水道事業のほかにトラハイ(あぶくま高原道)や木戸ダムなどにも談合の疑惑が出ていますが、トラハイや木戸ダムは県民生活にとって不要不急の大規模開発のムダ使いであり、これが官製談合によってさらに県民の血税がかすめ取られていたということは、県民にとっては二重の裏切りです。木戸ダム発注の見返りとして三東スーツに利益供与があったという疑惑として取りざたされていますが、事実であればさらなる三重の裏切りです。

 県民は不信と怒りをもってこの事件を見ています。佐藤知事の政治的道義的責任は免れません。知事は、県民に対して政治責任を明確にするとともに、自らの進退についても明らかにすることを求めます。

以 上



日本共産党福島県議団
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